じゃがいもの思い出

こんばんは。じゃがいもです。

JR宇治駅前の喫茶じゃがいもは8月31日で閉店しました。
20数年間、じゃがいもをかわいがっていただきありがとうございました。
9月5日からは、JR宇治駅から徒歩5分の総合庁舎前に場所を移して営業いたします。

思い起こせば、突然飛び込んだサービス業の世界。メニューと言えば、コーヒー、紅茶、ホットミルクの3つだけしかありませんでした。コーヒー一つ満足に入れることもできなかったこと。「オーレって何ですか?」とお客様に訊ねて驚かれたこと。いろいろありました。

オープンしたのは、20数年前の12月31日。エアコンの暖房が効かないままでした。「こんにちは」「いらっしゃいませ」お互いの息が白くなる寒い店内。誰一人としてコートを脱ぎません。うまく入れられなかったコーヒーはすぐ冷めてしまいました。見かねたお客様から石油ストーブを三台お借りして、新年を迎えたことを覚えています。

「さぶ。明けましておめでとう」

お客様から頂いた言葉もこんな風でした。
年明けに関西電力に問い合わせたら、「ブレーカーをあげて使ってください」って。えーーっ、そんなぁ。

メニューは少ないのに、 コーヒー一つ入れるのにずいぶん時間がかかっていたりしました。それから何年も経ち、ありがたいことにたくさんのお客様にじゃがいもに足を運んでいただきました。下は0歳の生まれたてベービーから、上は97歳のおじいちゃんまで。北は北海道から、南は沖縄まで、いろんなところから来てくださいました。海外のお客様も、アメリカ、ドイツ、イタリア、ロシア、中国、台湾、韓国、ベトナム、インド、マレーシア。いろんな国の方とお話ができました。

一年に一回、宇治に来られたら足を運んでくださるお客様。京都に来られたら必ず顔を見に来てくださるお客様。かと思えば遠方から10年ぶりに「2回目」というお客様。小さいころ、「ぼくが大人になったら面倒見たげるね」と言っていたボクちゃんが今では立派なお医者さんになっていたり、「久しぶりー、私覚えてる?」と子供連れできたり。

まだまだいっぱいのお客様にかわいがって頂いています。次回をお楽しみに。

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